社長メシ採用成功企業インタビュー第二弾 ~社長メシでの大逆転エンジニア採用成功。学生レビュー評価満点の社長メシの秘訣とは~

社長メシ採用成功企業インタビュー第二弾

 社長メシ利用企業の中から採用に成功した社長にその秘訣に迫るインタビュー企画。
第二弾の今回は、株式会社イノベーションワーキングカンパニー元木和洋社長。
新卒エンジニア採用(未経験可)は人材競争の激しいマーケット。2014年に創業し中途採用中心に現在では20名ほどの組織に成長した同社は、今後のビジネス環境の変化を想定し新規事業の研究開発に注力していく。
そんな中、人材面でも新卒採用に踏み切った元木社長。2018年採用では他社大手採用媒体に掲載するも苦戦続き。
2019年採用でなんとしても1名新卒採用をしたかった元木社長。偶然出会った社長メシに望みをかけて頂いた。2019年3月から3ヶ月、計3回の食事会を開催し、出会った学生数は15名。結果、法政大学の男性1名(エンジニア志望)の採用に成功。ここまでかかったコストは27万。実に大手採用媒体の半分以下の価格で採用に成功した。
元木社長は社長メシ参加学生からのレビューは5段階評価ですべて5を獲得するなど、学生から非常に高い評価を得ている。ここに採用成功のポイントがあるのではないか?
早速インタビューにお伺いさせて頂いた。

明るく出迎えて頂いた株式会社イノベーションワーキングカンパニー元木社長

 「わざわざお越し頂きましてありがとう!」
インタビューに出向いた我々を温かく迎えて頂いた。
さすが仕事を楽しむがモットーの元木社長。働く事に対してネガティブに捉える若者が多い昨今ですが、たしかに元木社長に出会ったら魅了されるだろうなと強く感じた。

株式会社イノベーションワーキングの設立は2014年11月。IT・業務コンサルティングから、システム・アプリ開発、保守・運用まで幅広くサポートするシステム会社。「ソフトウェア開発」「研究開発」「教育事業」という3本柱を軸に、人間力を高め、確かな技術力、提案力を持って、お客様に満足して頂ける品質を提供している。現在は中堅社員を中心にチーム単位で案件に関わることができるようになり、新卒、若手のバックアップ体制も整いつつある。今後はIT業界に限らず海外からの人材が重要となり、価値観も変わってゆき、ビジネスモデルが大きく転換していく。勝ち残るには「人の為の組織」を創り上げる事が必要と考え、「自己の意識改革」をスローガンに会社作りをしている。

Q1:まずは社長メシでの採用おめでとうございます! 採用された方はどんな方でしょうか?

とても素直で素敵な学生です。今は、社内イベントなどに参加してもらいながら月1でインターンに来てもらっています。
入社早々から即戦力として働いてもらうためにも、今は課題なども出しながら入社前にエンジニア系の資格獲得を目指して日々頑張ってもらっています。

Q2:即戦力になる新卒ということですね。新卒採用を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

創業5期目にして新卒を採用できる環境が整ったからです。
今まで中途中心で採用活動を行ってきたのですが、時代が流れていく中でどうしても新卒の若い力は必要になると感じていました。20名程の会社になり事業もしっかり軌道に乗ってきたので新しいことに挑戦していきたいと。創業から4年たった2018年には会社の理念や行動指針が確立しました。社員に理念が浸透し幹部も育ちました。このタイミングで新しい若いメンバー、つまり新卒採用をして会社を大きくしていこうと決断しました。
新卒で会社の風土や理念にあった学生を採用し、将来の幹部候補として新事業に参加して頂く。新しい風を社内に吹かせて欲しいと思いました。

Q3:20卒は何名採用しましたか?

社長メシでの1名採用です。1名でも弊社にとっては大きな進歩です。
やはり未経験でもエンジニアの採用というのは人材競争が激しくて。2018年の採用活動ではナビ媒体に80万円程度費用をかけましたが1人も承諾までもっていくことができませんでした。
にもかかわらず、社長メシでは27万で1名採用。正直コストが安すぎて驚いているぐらいです。

Q4:媒体と社長メシの一番の違いはどこだと感じましたか?

2019年の採用(20卒)ではナビや紹介を利用することをやめました。ナビ掲載などではどうしても生産性が低いです。その点社長メシでは学生の会いたいというリクエストと私の話してみたいがマッチした先に食事会が用意されているので、対面するときには既に両者の目的は一致しているわけですからね。学生と経営者が、ある程度目的が一致して会えることで生産性の高い出会いがあることは間違いないです。

Q5:実際に社長メシで学生に会ってみての印象はどうでしたか?

好奇心が強い学生が多いという印象でした。あとは勉強している学生が多い。自分を高めたいという意識がある学生。
だからこそ社長も学生から学ぶことが多いと思いました。食事会を通して学生と話すことで採用についての市況感はもちろんなのですが、今の若者の考え方がわかりました。ジェネレーションギャップに刺激を受けました(笑)
あとは社長メシで出会った学生だけでなく、その学生から派生した新たな出会いもありました。
社長メシで出会った学生に学生団体の友達を紹介してもらって200万程度の案件をお任せするなど、社長メシを通して色々な出会いがあり純粋に楽しかったです。今でも飲み仲間として杯を交わしている学生もいます。

Q6:社長メシを通しての新たな出会いがとても素敵です。社長メシではどのような話をされるんですか?

主に話す事は自分の経験の中から学生にもしてほしい経験とか、気づいてほしい価値観を話しています。
それは堅苦しいものではなくて自分が今社長という選択をした理由とか、社会人ではこんな未来が待ってるよっていう、未来を想像してワクワクする話をしています。
なぜならば自分の学生時代、常に人生において尊敬する人とかこの人についていきたい!っていう人を、求めていました。それが33歳の時に「そもそも憧れる人を探すのではなくて自分が憧れる存在になればいいじゃん」とある人に言われたのをきっかけに起業したので。そんな自分の経験も交えながら学生の今を変えるような話をしようとは心がけています。

参加学生からのコメントの数々
社長メシでの共感が、さらなる関係構築につながっていく

Q7:社長メシで採用以外に何か会社にとってプラスになる効果はありましたか?

私個人にとってのプラス効果として学生の声を真摯に聴くヒアリング能力が身に付きました。
もちろん学生は社長の話を聞きに来ているんですけど、それ以前にまずは話したいことを聞きだしてあげることが重要だと社長メシを通して思いました。
もちろん会社や社長の経験を話すことも重要です。でも武勇伝だけ話すのではなく、学生の聞きたいことに合わせて自身の経験を織り交ぜたような話をしなければ双方にとって意義ある会話にはなりません。
だからこそヒアリング能力を上げないといけないと思いました。普段の生活では気づかないことだったのでこの歳になっても学生から学ぶことはまだまだあると強く感じています。

Q8:今後の御社の新卒採用の展望を教えてください。

そうですね。
今後は長期インターンを積極採用する方向性を確立しようと考えています。3、4年生に対して1~2年間の長期インターンを経験して頂き、社内業務にも参画してもらえるような仕組みを作ろうと思っています。その経験を通して入社時に他社員よりアドバンテージがある人材を育てて即戦力として活躍していけるような会社にしていきたいと思っています。

Q9:今後の採用での社長メシの立ち位置を教えてください。

もちろん、21卒採用は社長メシ1本でいきます!!
2年間新卒採用を行って思ったのは”リアル”で学生と接触することに意味があると思いました。
中小ベンチャー企業の社長も頑張っている人はたくさんいます。でもナビや紹介だけではその魅力が伝わりません。中小ベンチャーだからこそ学生と”リアル”で会って、学生1人1人に合わせた話を展開する。そうやって自分に共感してくれる1名を採用する方がナビで数十人に会うよりも価値ある”出会い”だと思っています。
なので21卒も社長メシで1名採用できるように頑張ります。
また今後はインターンからの本採用といった採用モデルも行っていくので全学年での開催も検討しています。

Q10:最後にどういった社長に社長メシ利用をオススメしますか?

好奇心がある社長だと思います。
若者が社長メシで学生にメシを食わせて何ができるの?と思う方や、優越感を味わいたい経営者は合わないかもしれないですね。社長メシは学生も社長も学ぶ場だと思っています。社長の話を聞いてこれからの人生が変わる学生もいるかもしれないし、将来こうなりたい!っていう具体的な夢を持つ学生もいるかもしれない。でもそんな学生の変わる瞬間に立ち会えるってすごいワクワクすると思うんです。自分を通して次世代の若者が育つ、そんな感覚にもなります。
私は学生と同じくらい楽しみたい!というスタンスなので、そのような人であれば社長メシは合うかなと思います。

インタビューを終えて

社長が学生と食事会でリアルに出会う。フランクに杯を交わし飲み仲間になる。そして自社に合う学生を会社に引き入れる。
社長メシならではだろう。
元木社長は、
「学生と同じくらい楽しみたい!」
とおっしゃっていたが、会社のことを知ってもらおうという姿勢だけでなく、学生の話を聞き、深く知ろうとする姿勢が参加学生を惹きつけるのだろう。
人材獲得競争が激化する昨今、ただ自社をアピールするだけでなく社長自ら採用したいと思える人材にアプローチしていく。
新しい採用が社長メシを通じて形作られていると実感できたインタビューだった。
きっと今後同社に社長メシ経由で入社する学生は即戦力として活躍し自ら業務を楽しみながら働くであろう。容易に想像がつく。

インタビューにご協力いただいた元木社長、ありがとうございました!