社長メシ採用成功企業インタビュー第四弾 ~採用難の飲食店の新たなスタンダードをつくった理念共感型採用。2か月という短期間で3名採用する秘訣とは~

社長メシ採用成功企業インタビュー第四弾

 社長メシ利用企業の中から採用に成功した社長にその秘訣を迫るインタビュー企画。
第四弾は、株式会社WithGreen 武文智洋社長。

最近の若者は手軽で安くて且つお腹いっぱいになるような飲食店を好む傾向にあり、食生活において1日分の必要摂取野菜量が足りていない現状です。特に都市圏、また単身世帯でその傾向が顕著に表れています。同社はそんな現状を変えるべくサラダ専門店として2016年に設立し、3年目にして東京・横浜を中心に7店舗の展開に成功し従業員数は100名へと飛躍を遂げました。今後のさらなる成長を目指して新店舗の担い手となる店長候補や、WithGreenというブランドを作り上げる一助を担う若手の採用をしようと決心。採用には社長自身の想いを伝える場を作る必要があると思い、2019年4月から2019年5月の2か月間社長メシを利用し、12名の学生と会って頂く中で3名の本採用に成功しました。

この短期間で3名も採用できる秘訣は何だったのか。早速インタビューにお伺いさせて頂きました。

銀座にあるシェアオフィスに足を踏み入れると、素敵な笑顔で迎えてくれた武文社長。

 「予想以上の成果で正直驚いています。」
そんな一言から始まったインタビュー。

重飲食中心の日本の外食を少しでもヘルシーなものに変えたいという想いから、日本でサラダボウル専門店を2016年に設立した同社。アルバイト/社員関わらず、一緒に働いて会社を作る仲間のことを「パートナー」と呼んでいます。

Q1:社長メシでの採用おめでとうございます。内定者の方が実際の店舗で働いているのを見たとき、すごく感動しました。

素直に嬉しいです。
接触した学生が15名程だったと思うのですが、大学での学びと自分自身のキャリアを会社に結び付けて入社を決めてくれており、未来のWithGreenを担える若者が採用できたことが一番嬉しく思っています。
食事の場を通しての採用だったので、理念に共感してくれて。WithGreenを成長の場と捉えてくれたのも、実際に会って深く話せたからこそです。

Q2:アルバイト採用が主流の飲食店において貴社が新卒を採用するメリットはどこにあるのでしょうか?

弊社のビジョンは日本を代表するサラダボウル専門店を作ることです。サラダボウルの魅力を全国に知って頂けるように店舗展開することはもちろんなのですが、WithGreenのビジョンやブランドを確立し後世に残していくことも重要です。そのためにWithGreenという組織を担える人材を新卒で採用し会社として育成していくことで、日本で作られた最高の野菜をサラダボウルにするWithGreenの独自性継承とブランド確立をしていける、そう確信しているからです。

Q3:ビジョン達成のためには新卒採用がキーファクターだと。その上で社長メシを利用するきっかけは何だったんでしょうか?

食事を通して人と人が出会い、話すことに意味を感じているからです。
実は社長メシのことは共同創業者の弟から聞いて。新卒採用をしようとナビの掲載なども考えていたのですが、社長メシの話を聞いたとき「すごく自分たちの風土に合うのではないか!」と直感的に感じました。直感を信じて良かったです(笑)やはり社長自身が採用に出ることで学生と直接話すことができるので、創業者として自分がどういった想いで創業し、どういう文化がWithGreenにはあるのかもきちんと伝えることが出来ます。

Q4:会社の風土に社長メシがマッチしたと。採用スタイルも会社の風土にマッチしたものを選択することが重要ですね。他にポイントはありましたか?

大きいのはやはり学生の質だと思います。
飲食店なので集客という面では苦戦するだろうな、、、というのは正直思っていて。でも男性・女性問わずたくさん応募があって。自身が学んでいることや経験をサラダボウルを関連付けて考えてくれる学生が多いと感じました。
あとは、ナビで接触する学生は両者が本気で会いたい!と思って会っていない。社長メシでは少なからず両者が会いたいと思って会えることも魅力の一つです。面接だと10分程度の短い時間の中で、お互いが一生懸命準備する必要があって本音ってなかなか聞けないと思っていて。それよりももっとフランクに話せた方がいいと私は思っています。社長メシで会った学生でも入社したい人もいれば、話を聞きたいという人もいる。でも話していく中で、話を聞きたかっただけの学生が入社してくれる可能性もありますからね。

Q5:参加者は農学部や食について学んでいる学生が多かったですね。学生の評価も全員★5つと最高の社長メシだったとお話を聞いておりますが、どのような会になったのでしょうか?

実は社長メシでは、一緒にサラダ作りをしました。弊社でしかできない経験を学生に体験してもらいたいと思い、社長メシという場を借りて行いました。これも実は弟の案なんですけどね(笑)現場で体験してもらった方が自社のことはわかってもらえるし、サラダも食べてもらえる。こういった自社の強みを活かしています。
あとはしっかり自分たちのビジョンを語りつつも、学生の聞きたいことや質問には1つ1つ丁寧に答えることを意識しました。20分ほど企業の話と自身の背景。その後20分ほど質疑応答などしました。集まって頂く学生も基本的に食に興味がある学生を選びました。

Q6:斬新な社長メシですね。御社しかできない体験を盛り込むのは他企業との差別化にもつながりますね。実際採用した学生の選考フローはどのように繋げたのでしょうか

選考フローは2回の面談だけでした!
初めて会った翌日に連絡をして、2週間以内には全員の面談も終わっていましたね。ここはスピード感もって行いました。そのあと実際の店舗でアルバイトで働いてもらっているので、4月に入社したその日から即戦力として働いてもらえることにワクワクしています。ただ1名は秋田の学生でアルバイトは難しいので、春休みに入ったら上京してもらって研修を行う予定です。今回のように、地方の学生も積極的に採用していきたいと思っています。

Q7:店舗でのアルバイトを取り入れることでミスマッチは更に減りますね。

そうですね。WithGreenは飲食業界自体を変えていきたいと思っています。
それは飲食店=ブラックという概念を変えたい!ということです。
実際WithGreenでは時期にもよりますが、残業はほとんどなく、月間190時間以上働いている人はあまりいないと思います。この働くをクリーンにして、働くことが悪ではなく楽しい、面白い、成長できると感じてもらえるようになってもらいたい。そのために人材育成をどのようにしていくかが重要だと考えています。基本的な研修はもちろんやっていきますが、その他にも新しいことに挑戦していきたいと思います。WithGreenに入社する人が全員成長したいかといわれればそうではなく、野菜を勉強したいという方もいると思うので、そこの環境づくりなどもしていきたいです。

Q8:本ビジョン浸透が採用を左右する可能性がある。これからブランドを確立していく今だからこそビジョンを継承していってくれる新卒を採用するのですね。

そういう面でいうとビジョン共感型採用の社長メシは弊社にはぴったりでした。応募者も10名以上あったので、自己PRとかを見て学生を判断することが出来たのもよかったです。HP・ナビ・説明会では伝わらない、伝えきれない弊社のビジョンや店舗の魅力、従業員の雰囲気まで伝えることができるのはやはり社長メシだけだったので、社長メシだからこその採用が出来たと思います。

Q9:今後の21卒採用の展望を教えてください。

社長メシ1本です!
21卒の採用に関しては5名前後を考えています。後は地方での開催も考えています。全国展開をしていくには地方学生の力も必ず必要になりますからね。
今後の展開として、WithGreenを通して「食」から「ヘルスケア」や「健康」にも事業を展開していきたいと考えています。そのために仕事に真摯に向き合って、自身の成長と向き合っていける学生の採用をどんどんしていきたいと思っています。

Q10:最後にどんな飲食業界の社長に使ってほしいですか?またそのアドバイスを下さい。

理念共感型採用をしたい社長にぜひ使っていただきたいです。
社長メシというサービスの性質上社長がどんな人物で、何をやっているかを分かったうえで学生が応募をしてきます。だからこそ両者が会いたいと思っている状態で会うことが出来ます。創業者のビジョンや当時の想い、会社の文化を直接伝えるからこそ自分の想いや考えに共感してくれる学生を採用できます。ただ飲食店も社長メシもあくまでもツールでしかないと思っています。そこからどういう世界を創りたいのかをしっかりと考えておくことは必要不可欠だと思います。WithGreenとして何を作りお客様に提供していきたいのか、社長メシを通してどんな学生をどのように採用したいのか。ツールに頼っていれば採用できるわけではないので、ツールを利用してどのように採用していきたいのか戦略を立てるべきですね。

インタビューを終えて

たった2か月で将来のWithGreenをに担う3名を採用出来た武文社長。
初めての新卒採用においてビジョン共感を念頭に置いた話の展開とオリジナルの会の作り方によって、WithGreenならではの良さを感じてくれる学生が多数いた。
実際に内定を決めた学生からも「成長できる環境」だと感じたから入社を決めた。との声もいただいている。
飲食店が成長できる環境であると感じてもらえること、それ以上に嬉しいことはない。
武文社長の素敵な人柄と、一気通貫した想いとビジョンが学生を引き付けたのだろう。

飲食業界=ブラックというみんなが抱く概念をWithGreenを通して払拭したいという想いは、飲食業界に新たな旋風を巻き起こすことができると確信した。
素敵な仲間とこれからのWithGreenを、そして飲食業界を変えていってくれる未来が楽しみである。実は社長メシ開催場所としてサラダボウルをご利用させて頂いております。この場を借りてお礼申し上げます。

インタビューにご協力いただいた武文社長、ありがとうございました!