社長メシ採用成功企業インタビュー第一弾 ~中小ベンチャー企業なら使わない手はない。2名のインターン採用に成功した秘訣とは~
社長メシ採用成功企業インタビュー第一弾
社長メシ利用企業の中から採用に成功した社長にその秘訣に迫るインタビュー企画第一弾。今回は2019年6月から3ヶ月社長メシを利用し3回の食事会で2名のインターン採用に成功した株式会社Key-partners庭山社長。採用学生は東京理科大と立教大学の3年生。就活を控えている2名がなぜ2019年3月に創業した会社にインターン入社を決めたのか?しかも他社のインターン内定を断って。しかも1名は2020年4月に新卒入社する事を決意。かかった費用はたったの24万円。採用成功の秘訣を聞いてきた。
インタビューにご協力いただいた庭山社長とインターン生2名
インターン生も驚きの一言から始まる
「ぶっちゃけ採用目的で社長メシを利用した訳じゃないんだよね」
そんな庭山社長のぶっちゃけトークから始まった今回のインタビュー。
しかし徐々にインタビューを進めていく内に、ベンチャー中小企業の新卒採用成功のノウハウが多々ありました。
Q1:まずは事業内容を教えてください
弊社は2019年3月に創業した会社です。採用支援事業とコミュニティマネジメント事業を展開しています。採用支援事業では企業様の採用チャネルの見直しや人事の育成研修、採用計画の立案や電話代行のアウトソーシング事業を展開。人と企業のミスマッチをなくすために、採用支援ノウハウを活かし企業の採用コンサルティング業務を行っております。HRshopperというサービスでは採用担当者の面談や対応を覆面調査しています。覆面調査することで現状のリアルを引き出し、弱点を把握し、様々な対応を実施する事が出来ます。そして今最も注力している事業がコミュニティマネジメント事業。100名以上の経営者で行うオフラインサロン「YPP」やセブ島で行う社長研修「社長遊学」を提供しています。新規ビジネスやJV・投資につながるコミュニティを形成することができ、その他交流会の情報や「起業家と投資家のマッチングイベント」など、会員様限定のコンテンツも多くご用意したプラットフォームです。
Q2:どのような背景があって起業に至ったんでしょうか?
社会人の始まりはリクルートの代理店。その後Indeedに転職し営業として実績を出しました。その知見を活かして採用支援事業では「お客様の採用成功のために本当に必要な事のみ」を提供しています。創業当初は採用支援事業のみを考えていましたが日々経営者と繋がる中で経営者ならではの共通の悩みに気づきました。会社立ち上げ5年以内は、会社を継続させるためのキャッシュのやりくりに苦しむ企業が多く、良い商材を持っていても顧客開拓に苦しんでいる企業や、悩みを相談できる経営者仲間を求めています。そこでそういった悩みを解決できる経営者コミュニティを立ち上げました。オフラインサロン「YPP」やセブ島留学などのリアルコミュニティはあっという間に軌道にのり、現在はオンラインでもコミュニティで繋がれるプロダクトを2月にリリースする予定です。
Q3:事業内容からすると今後は「対社長営業」の人材需要があるように思えますが
そう思っていたんですが、プロダクトリリースが2020年2月なので、実際にリリースしてからじゃないと人材の配置も読めなくて。インターンや新卒を採用して営業が育てば会社は成長するとは思うのですが、今はプロダクトリリースに向けて自分の手もいっぱいでマネジメントにさく時間もとれなくて。
Q4:マネジメントコストが削減できる中途採用は考えなかったのでしょうか?
うちみたいな小さい会社だと中途採用するのは至難の技。
それは自分のこれまで採用支援の経験からもわかっていました。中途はとにかくリファラル採用で考えています。
Q5:ではなぜ社長メシを利用されたのでしょうか?
ぶっちゃけ社長メシで採用するつもりまったく無かったんですよ。あくまで興味本位。
採用支援を提供する側として学生との食事会を通じて今の学生マーケットだったりが知れたらいいなぐらいの感じでした。値段も有り得ないくらい安かったですし。
Q6:結果的に3回の食事会で2名のインターンを採用されました。何が起きたのでしょうか?
まず驚いたのは応募数です。食事会を掲載してすぐに17名もの学生の応募がありました。創業したての弊社にですよ。この応募数には衝撃を受けました。普通に採用活動してたらまず有り得ない。
次に驚いたのが学生の熱量。食事会に招待できる学生を選考する際、学生の自己PR、私へのメッセージが閲覧できるのですが、熱量高いものが多く若いエネルギーに好印象を持ちました。
最終的に感覚的要素が強いですが17名の中から弊社にあってそうな学生を5名選びました。
社長メシ開催の様子。美味しそうな食事と大きなジョッキに入ったお酒で話も弾みます(笑)
Q7:フリーターから経営者になられた庭山社長のキャリアに興味を持つ学生は多いと思います。応募も取れてその中から会いたい学生5名とお会いした訳ですが、食事会でどのようなクロージングをされたんでしょうか?
ぶっちゃけまったくクロージングしていない(笑)
冒頭話した通り採用する気無かったので。せっかく集まってくれた学生さんと楽しい時間を過ごそう。それを心がけていましたね。結果、有意義な食事会となり当初の目的は達成できました。
そんな中、1人際立った学生がいました。事前インプットが素晴らしかった。ホームページを見ての事前調べはもちろん、なんと私が出演したラジオ番組も聞いていてくれたのです。それでいて質問も的確。話を聞いていくとその学生さんは中小企業支援への強い想いがある学生さんで将来的には独立して個人で中小企業支援事業を展開したいとのこと。
で、食事会で話していくうちのお互い自然なカタチで惹かれていき、、
Q8:急展開ですね。食事会の後の流れが気になります
採用する気はないのにいい学生に出会ってしまった。一晩考えて次の日も採用したい気持ちがおさまらなければ学生にアプローチしようと。
一晩たっても気持ちは変わらず学生に食事会で交換したLINEにオファーを送りました。そしたらなんと学生も同じタイミングでインターン入社のお願いLINEを送ってくれていたところでした。
そしてその日に一緒にランチに行き、正式にインターン採用になりました。
Q9:運命を感じますね。インターン入社してからのパフォーマンスはいかがですか?
非常に助かっています。ベンチャーなので日々状況が変わりますが、変化に対して柔軟に対応してもらってます。現在注力してるコミュニティマネジメント事業ではSNSの発信やPRも重要なので、そういった部分も手伝ってもらっています。
実は2回目の食事会でも1名インターン採用しているのですが二人とも素直で吸収力があり、これからの成長が楽しみです。
ご縁に至らなかった学生さんも目標が明確で成長意欲の高い学生さんが多かったのですが、弊社が大事にしているコアバリューを持っているか、の観点で判断させていただきました。
入社してくれた2名は本当にぴったりの人材だったんです。
Q10:庭山社長は採用のプロフェッショナルですが、どういった社長に社長メシ利用をオススメしますか?
人材確保に悩むベンチャー中小の経営者はまず利用することをオススメします。
この金額でこんなに優秀な学生と出会える事はまずあり得ないです。しかも事前に社長の想いやビジョンに共感してくれているので採用率は高いと思います。
経営者の方は忙しいかと思いますが、1回の食事会はわずか2時間です。その2時間で会社を大きく成長させてくれる人材を採用できるチャンスがあるわけですから。しかも今リファラル採用も大事じゃないですか。優秀な学生と関係性を作っておくと、例え採用に繋がらなくても紹介をお願いすると優秀な学生を紹介してくれたりします。ただの採用フローで繋がった関係ではなく、一緒に語りあった間柄ですからね。
このあたりも他の採用ツールと違う社長メシの強みじゃないでしょうか。
Q11:ぶっちゃけその通りでして多くの社長が社長メシを検討してくれてます。最後の質問ではあえて社長メシに向いてない社長はどんな社長か教えてください
ぶっちゃけると学生に対し上からの目線の方は向いてないと思います。
社長メシに参加する多くの学生は目標や夢を持ってます。その目標や夢の線上に自社での採用があれば、それほど良い事はありません。しかし学生さんの目標や夢をひんまげてまでクロージングをする方はおそらく採用できないと思います。だって学生さんはその夢や目標に対して相談にのって欲しくて参加してる訳ですから。
2020年2月にプロダクトをリリースし、4月にはまた採用活動を再開する予定です。その際はまた社長メシを利用させて頂きます。素敵な学生を2名採用でき本当に感謝しております。
本日はありがとうございました。
インタビューから見えてきた、採用の新しい形
今回のインタビューの冒頭、採用目的で社長メシを利用したわけではない、この言葉に驚かされた方も多いのではないか。
興味本位で学生に会ってみたら、お互い惹かれていき、会社の一員となる。ブランドや肩書ではなく、企業、学生が互いの「人」をみるからこそ生まれる運命的な採用は、社長メシだからこそ実現できるのだろう。また、このように本音をぶつけ合い、目標を共有した学生は入社後のモチベーションが高く、ミスマッチになりにくい。
意欲ある人材に出会えない、社員の定着度が低い、、。そのような課題を持つ全国の中小企業やベンチャーに社長メシが貢献できることはまだまだある。そう感じられたインタビューだった。
インタビューにご協力いただいた庭山社長とインターン生の皆さん、ありがとうございました!!